Q. 美容サロンの材料費率が上がる原因は?
仕入単価の上昇だけでなく、期末在庫の減少、メニュー構成の変化、ロス・廃棄の増加など複数の要因が関係します。前月との差分を要因ごとに分解して確認することが重要です。
先月より材料費率が上がっていると、まず仕入れ単価の値上がりを疑いがちですが、原因はそれだけとは限りません。この記事では、材料費率が上がる主な要因と、前月との違いを分解して確認する考え方を整理します。
材料費率が上がる主な要因
材料費率は「材料費 ÷ 売上 × 100」で算出されるため、分子(材料費)が増えても、分母(売上)が減っても数字は上がります。材料費率が上がったときに考えられる要因は、主に次のようなものです。
- ・使用量の増加:施術で使った材料の量そのものが増えた
- ・棚卸しの数え漏れ:期末在庫を実際より少なく数えてしまった
- ・売上構成の変化:材料を多く使うメニューの比率が増えた
- ・ロス・廃棄の増加:使いきれずに廃棄した材料が増えた
- ・仕入単価の値上がり:メーカー・仕入先の価格改定
前月との差分を分解して確認する
材料費の計算式
材料費 = 期首在庫 + 当期仕入 - 期末在庫
材料費は期首在庫・当期仕入・期末在庫の3つの数字から求められるため、材料費率が上がったときは、この3つのどれが前月と変わったかを確認すると、要因を絞り込みやすくなります。たとえば当期仕入は前月と大きく変わらないのに期末在庫だけ減っている場合は、使用量やロスの増加が疑われます。なお、まとめ買いなどで当期仕入だけが増えても、その分が期末在庫として残っていれば、計算式の「+当期仕入」と「-期末在庫」で影響が相殺されるため、材料費は増えません。材料費に影響するのは、仕入額そのものではなく、実際に使用されて期末在庫として残らなかった分です。仕入額の増減だけで原因を判断しないよう注意してください。
一つの数字だけで判断しない
材料費率が一時的に上がっただけで、経営状態が悪化したと即断する必要はありません。繁忙期でカラーなど材料を多く使うメニューが増えた、といった一時的な要因であることも多くあります。材料費率には業態やメニュー構成によって適正な水準が異なり、「○%を超えたら危険」といった一律の基準はありません。数ヶ月分の推移を見ながら、一時的な変動か、継続的な傾向かを見極めることが大切です。
Beautockで確認できること
Beautockの利益レポートでは、材料費率の月ごとの推移と前月比を確認できます。材料費率が変化したときは、同じ画面で期末の材料資産(在庫金額)や売上構成もあわせて確認できるため、どの要素が変化したのかを振り返りやすくなっています。
まとめ
材料費率が上がったときは、仕入単価だけでなく、使用量・期末在庫・売上構成・ロスなど複数の要因を分解して確認することが重要です。仕入額そのものの増減だけでは原因を判断できない点に注意してください。一時的な変動と継続的な傾向を見分けるためにも、単月ではなく数ヶ月分の推移で判断してください。
よくある質問
Q. 材料費率が上がったら、すぐに対策すべきですか?
A. まずは要因を確認することが先です。繁忙期などによる一時的な変動であれば、翌月以降の推移を見てから判断しても遅くありません。
Q. 仕入単価が上がっていないのに材料費率が上がるのはなぜですか?
A. 期末在庫の減少や売上構成の変化、ロスの増加など、仕入単価以外の要因が影響している可能性があります。
Q. 材料費率が何%を超えたら危険ですか?
A. 業態やメニュー構成によって適正な水準は異なるため、一律の基準はありません。自店舗の推移で判断してください。
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