Q. 予約の予定売上と実際の売上は、なぜ違う?
予定売上は予約時点のメニューと金額から見込んだ数字で、実際の売上は来店して会計した金額です。キャンセルや日時の変更、当日のメニュー追加、店販の購入、予約なしの来店などで差が出ます。材料費率の計算には、締め期間に実際に計上した売上を使います。
予約表を見ると今月の売上の見込みが立てられますが、月末に集計した売上と一致するとは限りません。この記事では、予約時点の予定売上と実際の売上に差が出る理由を整理し、2つの数字をどの場面で使い分けるか、材料費率の計算で売上の期間をどうそろえるかをまとめます。
予定売上と実売上の違い
予定売上は「予約の時点で見込んだ金額の合計」、実売上は「来店して実際に会計した金額の合計」です。予定売上は先の見通しを立てるための数字、実売上はその期間の結果を確認するための数字という違いがあります。
- ・予定売上:予約に登録したメニューの金額を合計した見込みの数字
- ・実売上:施術や店販の会計が済んだ金額を合計した実績の数字
予定と実績の差
実売上 - 予約時点の予定売上
差が出る主な理由
予定売上と実売上の差は、予約が減る・ずれる理由と、予約になかった売上が加わる理由の2つに分けると整理しやすくなります。どちらが大きいかによって、見直すポイントが変わります。
- ・減る・ずれる:キャンセル、無断キャンセル、翌月への日時変更、予約時より安いメニューへの変更
- ・加わる:当日のメニュー追加やオプション、店販商品の購入、予約なしの来店
- ・金額の見込み違い:予約時に概算の金額で登録していた
差を分解する計算例
予定売上と実売上の差は、理由ごとの金額に分けて足し引きすると、何が差を生んだのかを確認できます。以下は、計算の仕組みを示すための架空の例です。
- ・月初時点の予定売上:800,000円
- ・キャンセル:-40,000円
- ・翌月への日時変更:-20,000円
- ・当日のメニュー追加:+30,000円
- ・店販商品の購入:+50,000円
- ・予約なしの来店:+80,000円
- ・実売上:900,000円
この例では実売上が予定より10万円多くなっていますが、キャンセルと日時変更で6万円の減少も起きています。合計の差だけを見ると予定どおり以上に見えても、内訳を見るとキャンセルの多さに気づけることがあります。数値は説明のための仮のもので、業界平均や目安ではありません。
どの数字を何に使うか
予定売上は先の予定を立てるときに、実売上は結果を振り返り材料費率などを計算するときに使います。目的に合わない数字を使うと、判断を誤りやすくなります。
- ・予定売上:空いている枠の確認、材料の仕入れ量の目安、業者への支払に向けた資金の準備
- ・実売上:前月や前年との比較、材料費率や粗利の確認
材料費率は「材料費÷売上×100」で計算するため、分母には実際に計上した売上を使います。予定売上を使うと、キャンセルや当日の追加の分だけ材料費率がずれます。材料費率の計算方法は、関連記事「美容サロンの材料費率とは?」で解説しています。業者への支払予定の管理は、関連記事「美容サロンの業者支払管理」で整理しています。
締め期間と売上の期間をそろえる
材料費率を計算するときは、材料費を求める棚卸しの締め期間と、売上を集計する期間をそろえます。棚卸しを15日締めで行っているのに、売上を1日〜末日で集計すると、材料費と売上の期間がずれて、月ごとの材料費率を比べにくくなります。
また、材料費に店販商品の仕入れや在庫を含めている場合は、売上にも店販の売上を含めるなど、分子と分母の範囲もそろえておきます。範囲をそろえて毎月同じ方法で計算すると、月ごとの変化を比べやすくなります。
予定と実績の差を振り返る
月末には、予定売上と実売上の差を理由ごとに振り返ると、次の月の見通しを立てやすくなります。キャンセルが多い月が続く場合は予約の確認の仕方を、当日の追加が多い場合は予約時のメニューの聞き取り方を見直すなど、差の内訳から次の行動を考えられます。
売上が増えても利益が残るとは限らない点は、関連記事「売上が増えても利益が残らないのはなぜ?」で、原価管理で見る数字の全体像は、関連記事「美容室の原価管理とは?」で整理しています。
Beautockでできること・できないこと
Beautockの予約管理では、予約日・時間・メニュー名・担当者・予定金額を登録し、状態を「予約中」「来店済み」「キャンセル」で管理できます。来店済みにすると、その予約の金額が来店済みの売上として集計され、来店履歴に残ります。ホーム画面では、今月の予約予定売上と来店済み売上、キャンセルの件数、60日以上来店のないお客様の人数を確認できます。
一方で、POSやレジとの連携、決済、オンラインでの予約受付には対応していません。予約画面の売上は暦月(1日〜末日)で集計され、予約を通さない店販などの売上は含まれません。また、材料費率に使う売上は予約の集計から自動では入らないため、棚卸しを確定するときに締め期間の売上を入力します。14日間の無料トライアル(開始時にクレジットカードの登録が必要)で、予約の見込みと材料費率の確認をあわせて試せます。
まとめ
予定売上は予約時点の見込み、実売上は来店後の実績で、キャンセルや日時変更、当日の追加や店販、予約なしの来店によって差が出ます。予定売上は先の見通しに、実売上は材料費率などの確認に使い、材料費率では棚卸しの締め期間と売上の期間・範囲をそろえると、月ごとの数字を比べやすくなります。
よくある質問
Q. 材料費率の計算には、予定売上と実売上のどちらを使いますか?
A. 実売上を使います。材料費は実際に使った材料の金額のため、同じ期間に実際に計上した売上で割ると、月ごとの比較がしやすくなります。
Q. 無断キャンセルは予定売上から除きますか?
A. 予定売上は予約時点の見込みのため、月初に集計した数字には含まれます。振り返りでは、無断キャンセルの金額を差の理由として分けて記録しておくと、次の月の見通しに生かしやすくなります。
Q. 予定売上より実売上が少ない月が続くときは?
A. キャンセルや日時変更が多いのか、予約時の金額の見込みが高めなのかを、差の内訳から確認します。理由ごとに金額を分けると、見直す点を絞り込みやすくなります。
Q. 店販の売上も材料費率の売上に含めますか?
A. 材料費の計算に店販商品の仕入れや在庫を含めているかどうかで決めます。含めている場合は売上にも店販を含めるなど、分子と分母の範囲をそろえ、毎月同じ方法で計算します。
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