在庫管理

美容室・サロンの在庫管理の基本|材料と商品の管理方法から棚卸し・Excelまで

公開日:2026年9月28日

Q. 美容サロンの在庫管理は、何から始めればいい?

まず「施術用の材料」と「販売する商品」を分けて品目を整理し、数量と単価をセットで記録します。月ごとの在庫推移を比較する場合は、毎月できるだけ同じタイミングで棚卸しし、在庫を金額でも確認できる仕組みを作ると管理しやすくなります。

美容室・ネイルサロン・アイラッシュサロンなど、美容サロンの在庫管理には、施術で使う「材料」と、店頭で販売する「商品」という異なる考え方が含まれます。この記事では、サロンの在庫管理の全体像を整理し、棚卸しのやり方やExcel管理の限界、アプリ選びのポイントまで、まとめて解説します。

サロンの在庫管理は「材料」と「商品」に分けて考える

サロンの在庫管理では、施術で使うカラー剤・薬剤などの「材料」と、店頭で販売する化粧品・店販品などの「商品」を分けて管理すると、それぞれの数量や金額を把握しやすくなります。

材料は施術のたびに使用量が変わり、商品は販売のたびに数量が減るという違いがあり、記録のタイミングや目的も異なります。両者を同じリストで管理すると、どちらの数字を見ているのか分かりにくくなることがあります。

美容室・ネイルサロン・アイラッシュサロンで対象は変わる

美容室では主にカラー剤・パーマ液・トリートメント剤などの材料が中心になりますが、ネイルサロンではジェルやパーツ、アイラッシュサロンではグルーやまつ毛エクステが中心になるなど、業種によって管理対象の品目は変わります。基本的な管理の考え方(材料と商品を分け、数量と金額で把握する)は業種を問わず共通ですが、扱う品目リストは自店舗の施術内容に合わせて作成する必要があります。

在庫管理の基本ステップ

在庫管理を始める際は、次のような順序で整えていくと進めやすくなります。

  • ・管理する材料・商品をリストアップする
  • ・商品名・単価・仕入先などの基本情報を登録する
  • ・月ごとの在庫推移を確認する場合は、毎月できるだけ近いタイミングで残っている数量を数える(棚卸し)
  • ・数量×単価で在庫金額を算出する
  • ・必要に応じて材料費・材料費率に反映する

最初から完璧なルールを作る必要はなく、まずは金額として比重の大きい主要な材料・商品から始め、運用しながら調整していく進め方でも問題ありません。

在庫を「金額」で把握する考え方

在庫管理では、個数だけでなく金額で把握することが重要です。同じ数量でも、単価が違えば在庫金額は大きく変わるためです。

在庫金額の計算例

在庫金額 = 単価 × 残っている数量

  • ・カラー剤A:1本1,200円 × 8本 = 9,600円
  • ・カラー剤B:1本2,500円 × 8本 = 20,000円

同じ「8本」という数量でも、単価が違えば在庫金額は倍以上変わります。品目ごとに単価×数量で金額を確認することで、在庫の実態を把握しやすくなります。

Excelでの在庫管理とその限界

品目数が少なく、担当者も限られている場合、Excelや紙での在庫管理は十分に運用できる方法です。一方で、品目数が増えたり、複数のスタッフが入力するようになると、シートの管理・転記の手間・入力ミスといった負担が大きくなりやすい傾向があります。

特に、棚卸しの集計や材料費への反映を毎回手作業で行っている場合は、品目数が増えるほど、集計や転記の作業負担も増えやすくなる点に注意が必要です。

在庫管理アプリを検討する場合の視点

在庫管理アプリを比較する際は、次のような点を確認すると、自店舗の運用に合うかどうかを判断しやすくなります。

  • ・スマホで棚卸し入力ができるか
  • ・数量だけでなく在庫金額として集計されるか
  • ・材料費・原価計算と連携できるか
  • ・操作が複雑すぎず、日々の負担が増えないか
  • ・料金が店舗の規模に合っているか

多機能なツールほど良いとは限らず、自店舗の規模や運用体制に合った機能量かどうかで比較することをおすすめします。

棚卸しの頻度と数え方の基本

棚卸しの頻度に一律の決まりはありませんが、月ごとに材料費や在庫金額を比較したい場合は、毎月同じタイミングで行うと条件をそろえやすくなります。

使いかけの材料・商品を含める場合は、残り半分なら0.5、4分の1なら0.25のように、店舗内で数え方の基準を統一しておくと、担当者が変わっても継続しやすくなります。

Beautockで管理できる範囲

Beautockは、美容室・ネイルサロン・アイラッシュサロンなど美容サロン向けに設計された、材料費・在庫・原価・粗利管理クラウドです。施術用の材料と、店販商品などの商品の両方を品目として登録し、数量・単価・在庫金額として管理できます。

具体的には、材料・商品の登録、月次の棚卸し入力(小数での入力を含む)、在庫金額の自動算出、材料費・材料費率の計算、メニュー原価・粗利の確認などに対応しています。一方で、POS連携やバーコードでの自動読み取り、自動発注、EC在庫連携、複数店舗での在庫共有といった小売業向けの機能は現在備えていません。

まとめ

サロンの在庫管理は、「材料」と「商品」を分けて整理し、数量と金額の両方で把握することが基本です。棚卸しのタイミングを固定し、無理のない範囲で続けられる仕組みを作ることが、Excel管理からアプリ活用まで、どの方法を選ぶ場合でも共通する考え方になります。

よくある質問

Q. サロンの在庫管理は、美容室以外でも同じように考えればいいですか?

A. 基本的な考え方(材料・商品を分けて、数量と金額で管理する)は美容室・ネイルサロン・アイラッシュサロンなど業種を問わず共通ですが、扱う品目や重視するポイントは業種によって異なります。自店舗で扱う材料・商品の種類に合わせて調整することが重要です。

Q. 在庫管理と棚卸しは同じことですか?

A. 棚卸しは在庫管理を行うための作業の一つです。在庫管理は「何を・いくつ・いくらで持っているか」を継続的に把握する仕組み全体を指し、棚卸しはその中で定期的に数量を数える工程です。

Q. Excelでの在庫管理から切り替えるタイミングの目安はありますか?

A. 品目数が増え、棚卸しの集計や材料費への反映に時間がかかるようになった場合が、見直しを検討する一つの目安です。現在の管理方法で困っていなければ、無理に切り替える必要はありません。

Q. Beautockはネイルサロンやアイラッシュサロンでも使えますか?

A. Beautockは美容室・ネイルサロン・アイラッシュサロンなど美容サロン向けに設計された材料費・在庫・原価・粗利管理クラウドです。ただし、業種特有のPOS連携や複数店舗での在庫共有機能などは現在備えていません。

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