Q. 理容室・バーバーの在庫は、どう管理すればいい?
理容室・バーバーでは、カラー剤や整髪料、施術で使う材料、消耗品を品目ごとに整理し、数量と単価を記録します。棚卸しで実際の在庫を確認し、数量と在庫金額を継続して見ることで、持っている材料を把握しやすくなります。
理容室・バーバーでは、カットに加えてカラーやパーマ、シェービングなどのメニューを行う店舗があり、扱う在庫はメニューの内容によって変わります。中でも、仕上げに使う整髪料を店販商品としても扱う場合や、シェービングで使う消耗品が施術のたびに減っていく点は、在庫管理で整理しておきたいポイントです。この記事では、理容室・バーバーで扱う商材ごとに、品目の分け方と数え方を整理します。
理容室・バーバーで管理する主な商材
理容室・バーバーの在庫は、「カラー剤・パーマ剤などの施術材料」「シェービング関連の消耗品」「仕上げに使う整髪料」「店販商品」に分けて考えると整理しやすくなります。メニュー構成によって在庫の中心が変わるため、自店舗で行っている施術に合わせてグループを決めます。
- ・施術材料:カラー剤(白髪染めを含む)、パーマ剤、業務用のシャンプー・トリートメントなど
- ・シェービング関連の消耗品:シェービングクリーム、替刃、ローションなど
- ・仕上げに使う整髪料:ワックス、ポマード、ジェル、スプレーなど
- ・店販商品:整髪料やシャンプーなど、お客様に販売する商品
ハサミやバリカン、レザー本体などの道具は、施術のたびに減る材料とは性質が異なります。在庫として数えるかどうかは店舗で決め、数える場合も材料とは別の品目にしておくと、材料の在庫金額を読み取りやすくなります。
カラー剤は色番号ごとに登録し、2剤はまとめて管理する
理容室・バーバーでも、カラー剤は色番号ごとに1品目として登録し、使いかけのものは残量の目安を小数で記録すると、在庫数量と在庫金額を継続して確認しやすくなります。白髪染めなど特定の色をよく使う店舗では、色ごとに分けておくと、どの色がどれだけ残っているかが分かりやすくなります。
1剤と2剤を組み合わせて使うカラー剤は、それぞれ別の品目として登録しておきます。2剤は複数の色に共通して使うことが多いため、色番号ごとではなく容量や濃度ごとにまとめると、数える行数を抑えられます。使いかけカラー剤の数え方は、関連記事「使いかけのカラー剤はどう棚卸しする?」と「美容室のカラー剤の在庫管理方法」で詳しく解説しています。
パーマ剤は1剤・2剤を別の品目にする
パーマ剤は1剤と2剤を別の品目として登録し、それぞれの本数と残量を記録すると、どちらが先に少なくなっているかを確認しやすくなります。1剤と2剤の減り方は同じとは限らないため、セットで1品目にまとめると残量を記録しにくくなります。
パーマのメニューが少ない店舗では、開封済みの容器が長く残ることもあります。棚卸しで開封済みの容器がどれだけ残っているかを確認し、仕入れの記録とあわせて見ておくと、次に仕入れる量を考える材料になります。
シェービング関連の消耗品は仕入れた単位で数える
シェービングクリームや替刃、ローションなどのシェービング関連の消耗品は、ボトルや箱など仕入れた単位で数え、開封済みのものは目安の割合で記録すると、棚卸しを続けやすくなります。シェービングを行う店舗では施術のたびに減っていく材料のため、在庫として数えておくと材料費の把握につながります。
- ・替刃:箱単位で数え、開封済みの箱は残りの割合で記録する(例:半分程度なら0.5)
- ・シェービングクリーム・ローション:ボトル単位で数え、使いかけは残量の目安で記録する
- ・ネックペーパーなどの紙製品:箱やパックの単位で数える
刃物の取り扱いや衛生管理の方法は、この記事の対象外です。ここでは、在庫として数える方法だけを扱っています。
整髪料は「仕上げ用」と「販売用」を分ける
ワックスやポマードなどの整髪料を仕上げにも使い、店販商品としても販売している場合は、仕上げ用と販売用を別の品目として登録すると在庫を管理しやすくなります。同じ商品・同じ容器であっても、仕上げ用は施術ごとに少しずつ使う材料で、販売用は1個単位で減る商品なので、数え方も数字の意味も異なるためです。
- ・「〇〇ワックス(仕上げ用)」:施術材料として登録し、使いかけは残量の目安で数える
- ・「〇〇ワックス(店販)」:店販商品として登録し、未開封の個数で数える
販売用の在庫から仕上げ用に回した場合は、店舗で決めたルールに沿って品目を振り替えて扱います。そうしておくと、店販商品の在庫数と、実際に販売できる数がずれにくくなります。
数量・単価・在庫金額で確認する
理容室・バーバーの在庫は、カラー剤・シェービング用品・整髪料などを品目ごとに数量×単価で在庫金額にすると、種類の違う商材を同じ基準で比べやすくなります。本数や個数だけでは、単価の違う商材がそれぞれどれだけの金額になっているかが分からないためです。
以下は、計算の仕組みを示すための架空の例です。
- ・カラー剤(白髪染め 6番):1本900円 × 7.5本 = 6,750円
- ・替刃:1箱1,000円 × 2.5箱 = 2,500円
- ・仕上げ用ワックス:1個1,800円 × 1.25個 = 2,250円
- ・店販ワックス:1個1,800円 × 5個 = 9,000円
同じワックスでも、仕上げ用と店販用を分けておくと、施術で使っている分と販売用に持っている分の金額をそれぞれ確認できます。数値は計算方法を示すための仮のもので、業界平均や推奨値ではありません。
棚卸しの進め方とExcel管理
理容室・バーバーの棚卸しは、施術材料・シェービング用品・整髪料・店販商品のようにグループごとに順番を決め、置き場所の順に数えると数え漏れを防ぎやすくなります。セット面ごとに整髪料やシェービング用品を置いている場合は、セット面にある使いかけの商材も数える対象に含めるかどうかを決めておきます。
月ごとに在庫金額を比較したい場合は、毎月できるだけ同じタイミングで棚卸しを行います。棚卸しの基本的な手順は、関連記事「美容サロンの棚卸しのやり方」で解説しています。
少人数で運営し、品目数も少ない店舗であれば、Excelでも十分に管理できます。カラーの色番号や店販商品が増えて、転記や集計に時間がかかるようになったら、専用ツールを検討する一つの目安になります。
Beautockでできること・できないこと
Beautockは、美容サロン向けの材料費・在庫・原価・粗利管理クラウドです。理容室・バーバーでも、カラー剤・パーマ剤・シェービング用品・整髪料・店販商品を品目として登録し、カテゴリーで分けて、数量・単価・在庫金額を管理できます。使いかけのカラー剤やワックスは、0.5や0.25のような小数で入力できます。
一方で、POS連携、販売や施術のたびに在庫を自動で減らす機能、バーコードでの読み取り、発注アラート・自動発注、複数店舗での在庫共有、スタッフごとの権限管理には現在対応していません。在庫数量は、棚卸しで数えた結果を入力して管理します。
まとめ
理容室・バーバーの在庫管理は、施術材料・シェービング関連の消耗品・整髪料・店販商品を分けて品目を整理することから始まります。カラー剤は色番号ごと、2剤は容量や濃度ごとにまとめ、整髪料は仕上げ用と販売用を分けて、数量と単価から在庫金額を確認すると、持っている材料を把握しやすくなります。
よくある質問
Q. 理容室とバーバーで在庫管理の方法は違いますか?
A. 呼び方の違いよりも、カラー・パーマ・シェービングなど、どのメニューを行っているかによって管理する商材が変わります。自店舗のメニューに合わせて品目のグループを決めることが大切です。
Q. 替刃などの消耗品も在庫として数えるべきですか?
A. 数えるかどうかは店舗で決めて構いません。材料費として把握したい場合は、箱単位で数え、開封済みの箱は残りの割合で記録する方法があります。
Q. 仕上げ用の整髪料と店販用の整髪料は分けるべきですか?
A. 分けて登録すると管理しやすくなります。仕上げ用は施術で少しずつ使う材料、店販用は1個単位で販売する商品のため、数え方も確認したい数字も異なります。
Q. Beautockは理容室・バーバーでも使えますか?
A. はい。カラー剤・パーマ剤・シェービング用品・整髪料・店販商品を品目として登録し、数量・単価・棚卸し・在庫金額を管理できます。ただし、POS連携や、販売・施術のたびに在庫を自動で減らす機能には現在対応していません。
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