在庫管理

美容室の商品管理の方法|店販商品と施術材料を分けて管理するポイント

公開日:2026年10月9日

Q. 美容室の商品管理は、どう始めればいい?

まず、販売する店販商品と施術で使う材料を分け、商品名・カテゴリー・数量・単価をそろえた品目一覧を作ります。そのうえで定期的に実際の在庫を確認し、数量だけでなく在庫金額も把握できるようにすると、何をどれだけ保有しているかを管理しやすくなります。

美容室で「商品管理」というと、店頭で販売するシャンプーなどの店販商品を思い浮かべる方もいれば、施術で使うカラー剤などの材料を含めて考える方もいます。この記事では、両者を分けたうえで、管理のもとになる品目一覧(商品マスター)をどう整えるかを中心に解説します。

美容室の商品管理とは

美容室の商品管理とは、店舗にある商品や材料について、何をいくつ、いくら分持っているかを把握できる状態にしておくことです。「商品管理」という言葉は、店販商品だけを指す場合も、施術材料を含む場合もあります。

どちらの意味で使うかは店舗によって異なります。まず自店舗で何を管理の対象にするかを決めておくと、品目一覧や棚卸しの範囲がぶれにくくなります。

店販商品と施術材料を分ける

店販商品と施術材料は、在庫が減る理由が違うため、分けて管理すると状況を把握しやすくなります。店販商品は販売によって減り、施術材料は施術で使うことによって減ります。

  • ・店販商品の例:シャンプー、トリートメント、スタイリング剤など
  • ・施術材料の例:カラー剤、パーマ剤、業務用トリートメント剤など

同じシャンプーでも、販売用とシャンプー台で使う業務用は別の品目として扱うと、減り方の違いが分かりやすくなります。扱う商品や材料は店舗によって異なるため、上記はあくまで一例です。

最低限そろえたい管理項目

商品管理のもとになる品目一覧には、商品名・材料名、カテゴリー、数量、単価の4つをそろえておくと、在庫の確認や金額の計算に使いやすくなります。

  • ・商品名・材料名:容量や色番号まで含め、同じ商品を同じ名前で登録する
  • ・カテゴリー:店販・施術材料、カラー・パーマなど、店舗で使いやすい分け方にする
  • ・数量:本・個・袋など、品目ごとに数える単位を決めておく
  • ・単価:仕入れ値を記録し、価格が変わったときに更新する

品目一覧で起きやすいのが、同じ商品が別の名前で二重に登録されることや、取り扱いをやめた商品が残り続けることです。新しい商品を登録するときの名前の付け方を決め、使わなくなった品目を定期的に見直すと、一覧を整理された状態に保ちやすくなります。

数量だけでなく在庫金額を見る

商品管理では、数量に単価をかけた在庫金額もあわせて確認します。数量だけでは、在庫にどれだけの資金が使われているかが分からないためです。

在庫金額

数量 × 単価

単価の高い商品は、数が少なくても在庫金額が大きくなります。品目ごとの在庫金額を合計すると、店舗全体で抱えている在庫の金額を把握できます。

棚卸しで実在庫を確認する

品目一覧の数量は、記録のもれや数え間違いによって、実際の在庫とずれていくことがあります。定期的に棚卸しをして実際の数量を確認し、一覧の数量を実在庫に合わせます。

棚卸しの進め方は、関連記事「美容サロンの棚卸しのやり方」で解説しています。品目一覧が整っていれば、棚卸しのときに数える対象がはっきりし、記録もしやすくなります。

店販商品で注意したいこと

店販商品は、販売数だけでなく仕入れの状況もあわせて確認すると、在庫の増減を把握しやすくなります。

前回の棚卸しの数量に、その後の仕入数を足し、販売数を差し引いた数と、今回数えた数量を比べると、在庫が合っているかを確認する手がかりになります。差がある場合は、販売の記録もれ、サンプルとしての使用、店内での業務使用などが原因になっていることがあります。

販売数は、レジや売上の記録など店舗側の情報をもとに確認します。Beautockは、POSの販売履歴を自動で取り込む機能を備えていません。

施術材料で注意したいこと

施術材料は、使う量がお客様の髪の長さや状態によって変わるため、店販商品よりも使用量を把握しにくい傾向があります。

そのため施術材料は、使うたびに記録するよりも、定期的に残量を数えて把握する方法が現実的な場合があります。開封済みのカラー剤のような使いかけの材料は、残量の数え方を店舗内で統一しておくことが大切です。

Excel管理が向いているケース

商品数が少なく、管理する人も限られている店舗では、Excelでの商品管理も合理的な選択肢です。

品目一覧を1つのシートにまとめ、数量と単価から在庫金額を計算する式を入れておけば、基本的な管理はできます。現在の方法で困っていなければ、無理に切り替える必要はありません。

商品数が増えたときに起きやすい問題

商品数が増えると、品目一覧の更新、棚卸し結果の転記、在庫金額の集計といった作業が増えやすくなります。

  • ・同じ商品の重複登録や、名前の表記ゆれが起きやすくなる
  • ・棚卸し用の紙からExcelへ転記する量が増える
  • ・単価の更新もれが、在庫金額のずれにつながる
  • ・複数の人が編集すると、どれが最新のファイルか分かりにくくなる

こうした負担が気になり始めたら、管理方法を見直す一つのタイミングです。

Beautockでできること

Beautockは、美容サロン向けの材料費・在庫・原価・粗利管理クラウドです。店販商品と施術材料をそれぞれ品目として登録し、カテゴリー・数量・単価・在庫金額を管理できます。棚卸しの入力(0.5などの小数を含む)、材料費・材料費率の確認、メニュー原価・粗利の確認にも対応しています。

一方で、次の機能は現在備えていません。

  • ・POS連携
  • ・EC在庫との連携
  • ・販売時に在庫数を自動で減らす機能
  • ・自動発注
  • ・発注アラート
  • ・複数店舗での在庫共有

美容室で扱うあらゆる商品や管理方法に対応しているわけではないため、自店舗の運用に合うかを確認したうえでご検討ください。

まとめ

美容室の商品管理は、店販商品と施術材料を分け、商品名・カテゴリー・数量・単価をそろえた品目一覧を作ることから始まります。定期的な棚卸しで実在庫を確認し、在庫金額まで把握できるようにすると、何をどれだけ持っているかを管理しやすくなります。

よくある質問

Q. 店販商品と施術材料は分けて管理した方がいいですか?

A. 分けて管理すると把握しやすくなります。店販商品は販売で、施術材料は施術での使用で減るため、減り方や確認の仕方が異なるからです。同じ一覧で管理する場合も、カテゴリーで区別しておくと便利です。

Q. 商品数が少なくても在庫管理システムは必要ですか?

A. 必要とは限りません。商品数が少なく、現在の方法で無理なく管理できていれば、紙やExcelで足りる場合もあります。転記や集計の負担が増えてきたときに検討するとよいでしょう。

Q. Excelでも商品管理できますか?

A. できます。品目一覧に数量と単価を入力し、在庫金額を計算する式を入れておけば、基本的な管理は可能です。

Q. Beautockは販売した商品を自動で在庫から減らしますか?

A. いいえ、現在は対応していません。BeautockにはPOS連携や販売時に在庫を自動で減らす機能がないため、在庫の数量は棚卸しなどで店舗側が入力して管理します。

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