在庫管理

ネイルサロンの在庫管理|ジェル・パーツ・消耗品を管理する方法

公開日:2026年10月12日

Q. ネイルサロンの在庫は、どう管理すればいい?

ネイルサロンの在庫管理では、ジェル、パーツ、リムーバー、ファイルなどを品目ごとに整理し、数量と単価を記録します。定期的に実在庫を確認し、数量だけでなく在庫金額も把握すると、使っている商材と残っている商材を管理しやすくなります。

ネイルサロンの在庫には、色数の多いカラージェル、1袋に多数入っているパーツ、施術のたびに減っていくリムーバーやファイルなど、種類も減り方も異なる商材が混在しています。この記事では、ネイルサロンならではの商材の特徴に合わせて、品目の分け方・数え方・在庫金額の見方を整理します。サロン全般に共通する在庫管理の流れは、関連記事「美容室・サロンの在庫管理の基本」で解説しています。

ネイルサロンで管理する主な商材

ネイルサロンの在庫は、「ジェル類」「パーツ類」「消耗品」「店販商品」の4つに分けて考えると整理しやすくなります。減り方や数え方がそれぞれ違うため、最初にグループを分けておくと、品目の登録や棚卸しのルールを決めやすくなります。

  • ・ジェル類:ベースジェル、トップジェル、クリアジェル、カラージェルなど
  • ・パーツ類:ストーン、スタッズ、ホイル、シールなど
  • ・消耗品:リムーバー、コットン、ファイル、スポンジバッファー、ワイプなど
  • ・店販商品:ネイルオイル、ハンドクリームなど、お客様に販売する商品

ネイルライトや筆、ニッパーのように繰り返し使う道具は、施術のたびに減っていく材料とは性質が異なります。在庫として数えるかどうかは店舗で決め、数える場合も材料とは別の品目にしておくと、在庫金額の変化を読み取りやすくなります。

ベースジェル・トップジェルは「毎回使う材料」として分ける

ベースジェルとトップジェルは、デザインに関係なくほとんどの施術で使う材料のため、カラージェルとは分けて管理すると減り方を確認しやすくなります。棚卸しのたびに残量を確認しておくと、切らしそうなときに気づきやすくなります。

ボトルやポットの中身は外から見えにくいこともあるため、残量の数え方は店舗内でルールを決めておきます。たとえば「未開封は1、開封済みで半分程度なら0.5」のように、目安の割合を数量として記録する方法があります。これは実際に量を測った値ではなく、毎回同じ基準で数えるための目安です。

カラージェルは色数が多いため、品目名の付け方をそろえる

カラージェルは色ごとに1品目として登録し、ブランドやシリーズ、色の系統でカテゴリーを分けると、棚卸しのときに探しやすくなります。色数が多いネイルサロンでは、品目名の付け方がばらばらだと、同じ色を二重に登録したり、数え漏れが起きたりしやすいためです。

  • ・品目名は「ブランド名+品番+色名」のように、表記の順番をそろえる
  • ・季節限定色や新色は、仕入れたタイミングで同じルールで登録する
  • ・あまり使わない色も品目から外さず、数量と金額でどれだけ残っているかを確認する

1個あたりの単価がそれほど高くなくても、色数が増えれば、その分だけ在庫金額の合計は積み上がっていきます。個数だけでなく在庫金額でも確認すると、カラージェル全体でどれだけの金額を抱えているかが分かりやすくなります。

パーツは少量・多品種なので、数える単位を決める

ストーンやスタッズなどのパーツは、1粒ずつではなく袋やケースの単位で数えるルールを決めると、棚卸しの負担を抑えやすくなります。1袋に多数入っている商材を粒単位で数えると時間がかかり、数える人によって結果も変わりやすいためです。

  • ・未開封の袋 → 1
  • ・開封済みで半分程度残っている袋 → 0.5
  • ・ケースに小分けして使っている場合 → 元の袋に換算したおおよその割合で記録する

パーツは種類が多い一方で、1品目あたりの金額が小さいものもあります。すべてを同じ細かさで管理しようとせず、金額の大きいパーツやよく使うパーツから品目として登録し、細かなパーツは「ストーン(小袋)」のようにまとめて登録するなど、管理する粒度を店舗で決めておく方法もあります。

リムーバー・コットン・ファイルなどの消耗品の扱い

リムーバーやコットン、ファイルなどの消耗品は、1回あたりの金額は小さくてもほとんどの施術で減っていくため、在庫として数えておくと材料費の把握につながります。ジェルオフを行うメニューが多い店舗では、リムーバーやコットンの減り方も早くなります。

消耗品は、ボトル・パック・箱など仕入れたときの単位で数えると、単価との対応が分かりやすくなります。ファイルやスポンジバッファーをお客様ごとに交換する運用をしている場合は、1本ずつ数えるより、箱やパックの残りを割合で記録する方法が続けやすいでしょう。

店販商品は施術用の材料と分けて登録する

ネイルオイルやハンドクリームなどを販売している場合は、施術で使う材料とは別の品目として登録します。同じ商品を施術でも使い、販売もしている場合は、施術用と販売用を分けておくと、材料として使った分と商品として販売した分を区別しやすくなります。

販売用の商品をテスターとして開封した場合も、販売用の在庫からは外して扱うと、店頭で販売できる在庫数を確認しやすくなります。

数量・単価・在庫金額をセットで記録する

ネイルサロンの在庫は、品目ごとに数量と単価を記録し、掛け合わせた在庫金額で確認すると、個数だけでは分からない在庫の大きさを把握しやすくなります。カラージェルとパーツのように単価も数え方も違う商材を、同じ基準で比べられるようになるためです。

在庫金額の求め方

単価 × 棚卸しで数えた数量

以下は、計算の仕組みを示すための架空の例です。

  • ・カラージェルA:1個1,800円 × 2.5個 = 4,500円
  • ・ストーン(小袋):1袋600円 × 3.5袋 = 2,100円
  • ・リムーバー:1本1,200円 × 1.5本 = 1,800円

数量だけを見るとストーンがいちばん多く見えますが、金額ではカラージェルAがいちばん大きくなります。数値は計算方法を示すための仮のもので、業界平均や推奨値ではありません。

棚卸しは商材のグループごとに順番を決める

ネイルサロンの棚卸しは、ジェル類・パーツ類・消耗品・店販商品のように、グループごとに順番を決めて数えると数え漏れを防ぎやすくなります。色数の多いカラージェルは、保管している棚やケースの並び順と品目リストの順番をそろえておくと、探す時間を減らせます。

月ごとに在庫金額や材料費を比較したい場合は、毎月できるだけ同じタイミングで棚卸しを行うと、比較の条件をそろえやすくなります。棚卸しの基本的な手順は、関連記事「美容サロンの棚卸しのやり方」で解説しています。

Excelで管理する場合と専用ツールの使い分け

品目数が少なく、1人で管理しているネイルサロンであれば、Excelでの在庫管理でも十分に運用できます。品目・単価・数量の列を作り、在庫金額を計算式で求めれば、基本的な管理は可能です。

一方で、カラージェルの色数やパーツの種類が増えて行数が多くなると、品目の追加や棚卸し結果の転記に手間がかかりやすくなります。棚の前でスマートフォンから入力したい、在庫金額を材料費の計算につなげたいといった場合は、専用ツールを検討する一つの目安になります。Excel管理で困りやすい点は、関連記事「美容サロンの在庫管理|Excel・紙管理で困りやすいポイントと改善方法」で整理しています。

ジェルやパーツを何個持つかは店舗ごとに決める

ジェルやパーツを何個持つべきかについて、ネイルサロン共通の基準はありません。色ごとの使用頻度や仕入先の納品日数、よく出るデザインの傾向は店舗ごとに違うため、自店舗の使用実績をもとに判断します。

持つ数量を考えるときは、棚卸しの数量だけでなく、その間の仕入れや使用の状況もあわせて確認します。考え方は、関連記事「美容サロンの適正在庫の決め方」で解説しています。

Beautockでできること・できないこと

Beautockは、美容サロン向けの材料費・在庫・原価・粗利管理クラウドです。ネイルサロンでも、ジェル・パーツ・消耗品・店販商品を品目として登録し、カテゴリーで分けて、数量・単価・在庫金額を管理できます。棚卸しはスマートフォンから入力でき、0.5のような小数での入力にも対応しています。

一方で、次の機能には現在対応していません。

  • ・POS連携
  • ・販売や施術のたびに在庫を自動で減らす機能
  • ・バーコードでの読み取り
  • ・発注アラート・自動発注
  • ・複数店舗での在庫共有

在庫数量は、棚卸しで数えた結果を入力して管理する仕組みです。

まとめ

ネイルサロンの在庫管理は、ジェル類・パーツ類・消耗品・店販商品を分けて品目を整理し、それぞれに合った数え方を決めることから始まります。カラージェルは品目名をそろえ、パーツは袋やケースの単位で数え、数量と単価から在庫金額を確認すると、使っている商材と残っている商材を管理しやすくなります。

よくある質問

Q. ネイルパーツは1粒ずつ数える必要がありますか?

A. 1粒ずつ数える必要はありません。袋やケースなどの単位で数え、開封済みのものは半分程度なら0.5のように目安の割合で記録する方法があります。店舗内で基準をそろえ、毎回同じ方法で数えることが大切です。

Q. カラージェルは何色くらい在庫を持てばいいですか?

A. ネイルサロン共通の基準はありません。メニューやデザインの傾向、色ごとの使用頻度によって必要な色数は変わります。数量と在庫金額を確認しながら、自店舗の使用実績をもとに判断します。

Q. ネイルライトや筆も在庫として管理しますか?

A. 繰り返し使う道具は、施術のたびに減っていく材料とは性質が異なります。在庫として数えるかどうかは店舗で決め、数える場合も材料とは別の品目にしておくと、材料の在庫金額の変化を読み取りやすくなります。

Q. Beautockはネイルサロンでも使えますか?

A. はい。ジェル・パーツ・消耗品・店販商品を品目として登録し、数量・単価・棚卸し・在庫金額を管理できます。ただし、POS連携やバーコードでの読み取り、販売・施術のたびに在庫を自動で減らす機能には現在対応していません。

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